金峯山寺(きんぷせんじ)
金峯山寺は、金峯山修験宗総本山です。
金峯山寺には、金剛蔵王大権現がご本尊としてお祀りされています。
今から1300有余年前、大峰山山上ヶ岳に役行者が一千日の修行に入り、感得された権現仏であります。
権現とは権(仮り)に現われるという意味で、本地仏の釈迦如来(過去世)、千手観音(現在世)、弥勒菩薩(未来世)が権化されて、過去・現在・未来の三世にわたる衆生の救済を誓願して出現されました。
人の煩悩は、とかく戻れぬ過去を悔やみ、現在に悩み、解からぬ未来を絶望不安に感じるものであります。修験道は与えられたご縁・命・寿命に感謝し、過去に学び、今在るに感謝し、未来を輝きに満ちた平和な世の中に信じ祈念する修行であります。
また金剛蔵王とは、金剛界と胎蔵界を統べるという意味も表しています。

本堂には他、多くの尊像を安置されています。
重層入母屋造り、桧皮葺き、高さ34メートル、四方36メートル。堂々とした威容の中に、優雅さがあり、たいへん勝れた建築という高い評価を得られています。
金峯山寺内では古くから、白鳳年間に役行者(えんのぎょうじゃ)が創建されたと伝えており、また、奈良時代に行基菩薩が改修されたとも伝えています。その後、平安時代から幾度か焼失と再建を繰り返し、現在の建物は天正20年(1592)頃に完成したものです。大正5年から13年にかけて解体修理が行なわれ、昭和55年から59年にかけて、屋根の桧皮の葺き替えを主として大修理を行なわれています。

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